3-2|お客様に来てもらわくちゃ始まらない

3-2-1 認知を広げる

チャチャ:よし!開業にむけて動き出したぞぉ~~~ワクワクするね!
まひろ:うん!ワクワクするね!
開業に向けて、まず最初にやらなくちゃいけないことって何だとおもう?
チャチャ:お店の準備や、商品の開発かな?
まひろ:それも大切だけれど、一番最初にやることで大切なのは【お客様に知ってもらう】ことだよ。
チャチャ:えーーーっと、…友達に宣伝する!!
まひろ:うん、それもあるよね。 来てくれる友達もは本当にありがたい! でもね、それだけだと長く続けようと思えば先細りになっちゃう…。

大手企業でもお客さんに買ってもらったり来てもらうために、ものすごい時間とお金を使っています。
テレビのCM、新聞や雑誌の広告、ネットへの広告。 私自身が新卒で入った会社が広告代理店だったので宣伝広告の重みを少しは知ってるつもりです。

小さなおうち起業でも、お客さんに来てもらわなくちゃはじまらない!
でも、チラシをまいたり広告を載せるのはお金がかかる…

まひろ:心配いらないよ!お金をかけずに知ってもらう方法があるからね!

お金をかけずに知ってもらうための宣伝活動が出来る時代になっています。

・Twitter
・ブログ
・Facebook
・Instagram
・TikTok
・LINE
・YouTube
etc

チャチャ:沢山あるけれど…何がどう違うの???
まひろ:それぞれの特徴をみていこう!

Twitter
140文字の文字制限あり
匿名登録制
一言から気軽に呟ける手軽さが人気
拡散力が高い

ブログ
長文を載せることで自分の思いや情報を伝えやすい
写真や動画を載せることも可能
デザインやイメージカラーを変えることでオリジナル性が高まる
ブログは無料でも始めることが出来ます。

Facebook
原則 実名登録
日本では若い年齢層の登録よりもビジネスパーソンともいえる40代~50代の登録が目立つ
コミュニティとなるグループが作れて共通の趣味の人やビジネスでつながることが出来る

Instagram
画像や動画だけの投稿が可能
雑誌感覚で見る傾向が高い
10代~20代は、調べたり探すときにGoogleやYahooよりもInstagramでの検索が増えている。

TikTok
15秒〜60秒程度の短い動画を投稿閲覧ができる
アプリ内での撮影・編集が可能
気軽に使えることからユーザーが広がっている

LINE
個人の連絡手段として国内で大きなシェアを誇る
企業向けLINE(LINE公式アカウント )は、メッセージ送信数に応じて有料
国内の生活インフラとして定着しているため、ユーザー側も企業側からの情報を受け取りやすいというメリットあり

YouTube
手軽に動画が楽しめる日常生活に溶け込んだプラットフォーム
最近ではインターネットにつながったテレビでYouTubeを見る人増えている

沢山の活用できるツールがありますが、どれを使ったらいいのかを迷ってしまうと思います。
おうち起業で始める場合は何より大切なのは続けられること!

あなたにとって、無理なく楽しく続けられるものは何だろう?と考えてみてください。
一つやってみて、他のツールもやってみたい!と思った時に増やしていけば大丈夫です。

まひろ:まず楽しみながら、やってみよう!!

3-2-2 まず知ってもらう

チャチャ:知ってもらうために使うツール決まったよ!
でも、何から始めたらいいか分からないや…
まひろ:そうだよね!見てるだけから、発信する方になったから最初は分からないよね。
じゃぁ、頭の中を整理していこう!

まず知ってもらうために大切なこと

・何を知ってもらいたいか
・どう見せるのか
・誰に情報をとどけたいのか
・継続して情報発信

まひろ:一つずつ見ていこう!

【"何を"知ってもらいたいのかをハッキリさせる】

小さなおうち起業でも、ビジネスであることに変わりはありません。ビジネス用のアカウントでは、その仕事についての発信が中心です。
個人の日記的なものではなく、あくまでも仕事に関わることを発信していきましょう。
個人的な情報発信はプライベートアカウントでやるのが良いと思います。

注意点!

注意ポイント

知ってもらう前に、買ってもらいたい気持ちが前面に出てしまうと人は離れてしまいます。 大切なのは、まず知ってもらう!!!

例えば…

酵母パンって作るの面白いんやで!
最初は失敗ばっかりやったんよ…
酵母で発酵させる魅力のあれこれ!
私は、こんなに酵母パンに夢中です!
パンの歴史に触れるのも面白いよぉ~
美味しい酵母パンが焼きあがったときの感動!
こんな素材と組み合わせても出来るんやで~
難しいけれど楽しい!アホみたいに試作してきたわ!
今週はパンの勉強週間です
などなど

時々、自分の趣味の事やお出かけを載せるのは人柄を知ってもらう方法としてありです。
でもストーリーズなどの消えていくことにしたほうがいいかなと思います。

個人的な行動や生活を見たい!と思われる人たちは芸能人などの超有名人だけです。

これが好き!これをやってたら幸せ!という人柄を思わせる"想い"に人は興味を持ち、共感し、応援したくなります。
その結果、あなたの商品を買ってみたい!という人が現れるのだと思います。

【どう見せていくか】

チャチャ:今までは中身の部分だね。次は外側のことだね。
まひろ:一番大事なのは中身。中身が整っていないと続けていけないよ。中身をしっかりしてから外側を整えよう!

イメージをどうするのか?色やデザインを考えたりプロフィールにつかう名前や肩書やアイコンはどうするのか?を考えます。
素朴なイメージでも洗練されたイメージでも、自分が発信していくのにしっくりと合った感じが良いと思います。

チャチャ:う~ん…なんだか、わからなくなってきた!!
まひろ:いきなりデザインの話をされても、分からないよね。そういう時はね、自分が憧れるサイトやページを見てみるといいよ。参考になる部分がたくさんあるよ!

【誰に知ってもらいたいのか】

ペルソナという言葉を知っていますか?
「ペルソナ(persona)」とは、サービスや商品の典型的なお客さん像のことです。

たとえば、酵母パンという商品があります。
この商品をどんな人に届けたいのか?を考えてみましょう。


3-2-2 図1

性別年齢住んでいるところなど、可能な限り詳しく設定します。そうすることで、その人に何を使ってどう伝えたら、自分の思いが届くのかを詳しく考えられるのです。
頭の中だけで考えてもまとまらないので、付箋などをつかって書き出すのがオススメです。

二人の女性がいます。それぞれ年代も家族構成も住んでいるところも違います。


3-2-2 図2

チャチャをペルソナ像とするのなら…

オンラインショップ
発送への対応
20代女性なら主なSNSはInstagram
投稿内容はパンでの癒しをテーマ
おしゃれなメニュー画像が重要
あけてすぐに食べられるもの
ヘルシーさも重要(全粒粉などを使って低糖質・栄養バランスなど)
一人暮らしでちょうどいい量
見た目きれいなお菓子


3-2-2 図3

まひろをペルソナ像とするのなら…

オンラインショップ
発送への対応
InstagramとFacebook
近場なら公式LINEへの登録を促す(直接販売)
健康的な食卓をイメージできる画像
家族みんなで囲む食卓
食事として完結できるようなメニュー
家族で食べる量なのでボリュームも大事
子どもが喜ぶメニュー

同じ酵母パンという商品でも、誰に情報を受け取っと欲しいかを考えると使うツールや画像の雰囲気、キーワードやテーマが変わってきます。
一回や二回考えても分からなくなることも多いのですが、ここの部分はとても大切なので何度でも考えて整理するのが大切になってきます。

参考までに、パン工房まひろの届けたいペルソナ像とそれに合わせて考えている行動です。

半径2Km圏内に住む人達(徒歩や自転車で来れるご近所さん)→公式LINE・工房の窓に販売日を貼る
美味しいものが好き→美味しい!という感想をいただいたときにSNSで紹介する
手作りが好き→作業風景を紹介
健康や食事に気を使っている→オーガニック
子どもがいる→菓子パンや総菜パンの種類を増やす
しっかり食べたい人→ボリューム重視のメニュー考案
たまに自分にご褒美をあげたい→しっかり味わいたいお菓子など
自然や環境のことを考えたい→日常風景の発信で意識する

もちろんそれ以外のお客さんが来たら嫌ということではありません。お客さんは常にウェルカム!
私は最初からしっかりしたペルソナ像をもっていたわけでもありません。月日の流れとともに変化していくこともあります。
しっかりしたペルソナ像を想定することで情報発信にブレがなくなり、発信しやすくなることを今実感しています。
ブレがないことでお客さんに安心感を与えられるのではないでしょうか。

【継続して情報発信する大切さ】

まひろ:これ、すごく大切!
チャチャ:わかった!バンバン発信するね!!
まひろ:頑張りすぎると…続かないよ…
どうやったら続けていけるかを考えたほうがいいよ!

SNSやブログなど、一番難しいのは"続けること"だと思います。
自分自身の中に継続するための仕組みづくりをすると楽になります。

月水金に投稿する
ネタを日々集めておく(常にスマホにメモ)
曜日を決めて投稿内容を1週間分作っておく
など

つい忘れちゃった!とかネタがなくて悩んでしまってるうちに、出来ないまま時間が流れていった…ということがないように、日々アンテナを張りネタをストックしておくといいと思います。

私のスマホのメモ帳には、日々ネタを書き込んで増やすようにしています。ほとんどの場合肌身離さず持っているスマホだから思いついた瞬間メモを開く感じです。
自分にとっては、どんな方法が楽で楽しく続けられるかを考えてみると良いと思います。

地味だけれどコツコツと情報発信を続けていくと、その情報をキャッチした人から波紋が広がるように、少しずつ少しずつ認知が広がっていきます。
小さなおうち起業は地味ですが、コツコツ続けていくことで確実に笑顔が広がっていきます。