時々耳にする「趣味は仕事にしないほうが良いよ。つらくなるから。」
好きなことを仕事にしようとしたときに、言われたことがある人もいると思います。
特に、学生の頃に親や先生に言われた…
就職を考えたときに、周囲に言われた…
そんな経験をしている人も多いと思います。
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趣味を仕事にするのはつらいのか
趣味を仕事にして、凄く幸せ!!という人と
趣味を仕事にしたら、つらすぎる…という人がいます。
どっちも正解!
私は好きなことを仕事にしていますが、実は最初の3年は凄くつらくて工房のドアをあけるのも嫌だった時期があります。
3年を過ぎたあたりで、ドアをあけるのも嫌だという時期は過ぎました。
でも、嫌になる時は定期的に弱い波でやってきます。
せっかく好きなことをしているのに、つらくなるの?どうして続けられたの?と思う人もいると思います。
つらく感じていた時期は分からなかったけれど、今振り返ると分かることがあります。
なぜつらいのか?自分の経験から振り返りたいと思います。
つらさの正体を細かく見てみよう
つらさの正体って、何種類かに分けて考えることが出来ると思っています。
趣味を仕事にするつらさを考えると、下記の種類かなと思います。
・稼げない
・時間がなくなる
・責任
・夢と現実のギャップ
一つずつ考えてみました。
【稼げない】
これは、とっても分かりやすいですよね。好きなことを始めて突然売れるようになる人もいるかもしれないけれど、多くの場合は、なかなか稼ぐことが難しいというのが現実だと思います。
趣味なら、利益をだすことを考えなくても赤字でオッケー。
でも、仕事にしてしまったら赤字はNGです。
この厳しさを目の当たりにした時に、本当につらくなります。
特に、ちいさな起業だと利益も小さいところから始まります。赤字じゃなくても、手元に残らない…ということが多々あるんじゃないでしょうか。
覚悟を決めるため!背水の陣で追い込むため!と仕事を辞めて、自分を追い込むことで能力を最大限に発揮できる人もいると思います。
でも、多くの場合はお金がないことで余裕がなくなり、正しい判断能力やパフォーマンスは落ちてしまうのが現実です。
私のように生活費の心配がいらない立場でも(旦那さんには本当に感謝)、赤字が続くのはかなりかなーーり堪えます。
何のためにやってるのか?と自分で分からなくなるくらい、精神的に堪えます。
そして、臨時の出費が発生したときには、さらにつらさを感じます。
そのつらさで苦しまないためには…
いきなり仕事を辞めないこと
月に1万でも2万でも、収入があるというのは心の安定に繋がります。
子供の学費がかかってくる時や臨時の出費が続くときの為にも、少しの収入があるのとないのとでは雲泥の差!
私自身、子供の塾代がかさんだときにはパン屋をしながら夜の工場でバイトしたりしていました。今でも人の手伝いをしながらバイト代をコツコツ残しています。
このお金は、基本的に使いません。
設備の故障や、何かを新規に始めたいとき、家族のことで出費がかさむときの費用として残してあります。それだけで、ものすごく安心感があります。
実際に、オーブンの故障で買い替えが必要になったときは、残しておいたお金で買い替えられました。
【時間がなくなる】
趣味を仕事にすると、プライベートとの堺がなくなってつらい…。
気晴らしの為の趣味なのに、仕事にしてしまったらリラックスの時間がなくなる…。
このつらさってあると思うんです。
確かに、オンとオフの切り替えは難しくなります。
リモートで仕事が出来るようになって在宅勤務の方が増えたときの悩みの一つに上がっていた気がします。
ここで考えたいのが、その好きな趣味は「没頭タイプ」か「リセットタイプ」かによって変わると思います。
ポイント
没頭タイプ=寝ても覚めても、そのことを考える趣味
リセットタイプ=日常から自分を切り離して癒すための趣味
こう説明してみると、分かりやすくなると思います。
どちらが正しいということはありません。
タイプが違うだけで、どちらも好きなことなので大切なことです。
好きな趣味を仕事にしてもつらくなりにくいのは、前者のタイプです。
常に頭の中にそのことがあって、夢中になってる時間が至福の時!
だからこそ、一日の大半を使う仕事にすることは幸せなことになります。
リセットタイプの趣味だなぁと自分で思うのなら、仕事にするのは冷静になって考えてみたほうが良いかもしれません。
趣味を趣味のままで楽しむことは、決して悪いことではないですよ。
自分にとっての幸せがなんなのか?それがずれてしまうと、好きだったことのはずなのにつらくなってしまう危険があると思っています。
注意ポイント
その好きなことは…没頭タイプ? リセットタイプ?
その➁はこちら